バーに絶対的なルールはない

バーのマナー

少しネガティブなトピックが続きました。

「〜してはいけない」「〜であるべき」というようなことが多かったと思いますが、

華麗に手のひらを返します

バーのマナー、これをやると嫌われる、こんなバーはダメ、

一通り挙げてきましたが、絶対的なルールはありません。

絶対的なルールなんてせいぜい法律で決められていることくらいです。
バーの歴史を紐解けば法律で決められてることさえルールとは言えなかったこともありますし(現代日本ではダメですよ!)

ではこのトピックでなにを言いたいのかというと、

ルールは適時変化する

ということを申し上げたいのです。

 他のお客様を尊重したり気遣うためにあるのがルールなので、例えば他のお客様や、特定のお客様がいなければそういうルールを気にする必要性がグッと下がることがあります。
 例えばそのお店の中で「このお客様の前でこの話題・行動はNG」というものがあったり、あるいは「新規の女性客が来たからそれまで盛り上がっていた下ネタは一旦中止」というようなことが挙げられます。その場を構成するお客様や時間帯、各種の状況によりアリがナシに、ナシがアリになったりします。

 少し難しいのはそういうことについて誰かが教えてくれるわけではないということです。「今ルール変わったよ!」「NGワードは〇〇になりました!」なんてバーテンダーも誰も言いません。その場の空気を読む、としか言えません。女性が来たから一旦下ネタやめようならわかりやすいですが、特定の常連さんの事情となると、まだそのバーに慣れないうちにわかるものではありませんし、むしろ詮索するほうがまずいですが、どこにどういう地雷が埋まっているかわからないということは頭に入れておくべきでしょう。そしてそれがわかるまでは安易に極論や自分の意見を声高に叫ぶようなことは慎み、あたりさわりのない会話の仕方をすべきです。

 もちろん、そんなつもりじゃないのに地雷を踏んでしまうこともあります。そんな時はバーテンダーをはじめとした周囲の方々も、踏まれた本人も知らなかったのだからとスルーしてくれると思います。しかしスルーしつつも、例えば話題を変える方向に持っていったり、それとな〜くサインを送ってくれたりします。ぜひそのサインは認識できるようにしましょう。

 でないと、「嫌われるお客様とは」に挙げた

10、人の嫌がる話題を察せずに続ける

19、常連客間の関係性をまるで考えずに話す

に当てはまることとなってしまいます。

 

 バーに限らず、初対面の人が多い環境ではそうかもしません。転職したとき、部署が異動になったとき、転勤になったとき、新しい趣味の場に参加したときなどにも、同じようなことは起こりえます。

 しかしバーですと、もし仮に他のお客様の顰蹙を買うような行動や言動をしてしまっても、極端な話、ほとぼりが冷めるまでそのバーとは距離をおくなどの方法をとることもできます。大体はそこまでしなくても次に会った時には「酔っぱらってたからねえ」「え、そんなことあったっけw」となります。

 バー以外の、特に仕事に関わる場ですとそうはいきません。距離をおく、明日は行かないなんてことはできませんし、自分の印象や立場が悪くなるということの意味がまるで違ってきますよね。ましてや慣れない場では。ですので、そういうときのための練習するところがバーであるという捉え方であれば、バーでの失敗は恐れずに済むのではないでしょうか。

 その場の空気の流れを読む訓練に、バーはうってつけです。

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