先日、ある女性がバーで隣り合っただけのオジサンに「女なら(タバコに)火くらいつけないと」と言ったのが晒されて世間から大顰蹙を買ったようです。
仮に火をつけろと言った男性が女性の父親、夫、上司、先輩、彼氏などであったとしても大いに問題がありそうなのに、全くの見ず知らずの人間でしかも背を向けていたところに肩を叩いて振り向かせてこのセリフを発したのだからもうなんというか。
まあ、私がなにか言うまでもなくダメダメな客ですね。その場で注意に応じるならいきなり帰れ!出禁!とはならないでしょうが、私ならその方が一見客であればその後もあまり良い対応はしないのではないかな・・・というのが正直なところです。これは憶測ですが、「タバコの件だけたまたま顰蹙を買ってしまった」ということはない気がするんですね。
常連さん同士の間ではネタとしてしばらく行われるかもしれません。
「女なら言われなくても火くらいつけないと」
「うん♡ 火つけるから、マスター、スピリタスちょうだい♡」
という流れですかね(苦笑)
閑話休題。
私がこのニュースを最初に目にした時に頭の中で流れたのが細川たかしの「北酒場」。ご存知でしょうか?私なぜか幼稚園の時に歌わされたんですけど。こんな艶っぽい歌(汗)
北の酒場通りには 長い髪の女が似合う
ちょっとお人よしがいい くどかれ上手な方がいい今夜の恋は煙草の先に 火をつけてくれた人
からめた指が運命のように 心を許す
北の酒場通りには 女を酔わせる恋がある
幼稚園児になんてもん歌わせんだ!(1987年当時)
野原しんのすけもビックリだぜ!w
もちろん今回思い出したフレーズはここです。
「今夜の恋は煙草の先に 火をつけてくれた人」
まかり間違っても、わざわざ説教してつけさせたものではありません。
これってやっぱり女性の側からのアプローチなわけです。情景を思い浮かべると、もう渋い。男が一人で飲んでいて、煙草を取り出しくわえた所にスッと差し出される火。戸惑いながらも絡み合う視線。
ん〜、なんだかんだ絵になるじゃないですか、やっぱり。
エロい!(笑)
「ありがとう」とか「どうも」とか言うかはわかりませんが(お礼を言わないなら言わないでこの場合アリな気もする、目礼だと良いのかな)、とにかくそこから会話が始まり・・・というわけです。
それこそ時代が時代ですから、女性の方から逆ナン的に声をかけるのはちょっと憚られます。若者でごったがえすディスコならまだしも、バーかは分かりませんが大人が集まる酒場でのこと。たばことライターという小道具を使って、女性の方から会話の糸口を作ってみせる。
男性の側が一人で飲んでるのがサマになる、カッコイイ大人の男でなければ、こうはなりません。つまり!女性の方からタバコに火をつけたくなるようなオーラの持ち主でなければならないということですね。
・・・冒頭のオジサンが不憫に思えてきました
あくまで禁煙には向かわずタバコを吸い続ける男性なら、今回のことを教訓にこういう境地を目指してみるもの良いのではないかと思うのですがいかがでしょうか。タバコの前に、女心に火をつける男になるということです。
逆に女性もタバコを吸う方なら(でないとライター等を持ち歩いてはいないでしょう)、気になった殿方がいた時にそうやって距離を縮めるのは全然アリだと思います。
もちろん男女が逆になってもそれもまた素敵なことですね。下の写真はちょっとカッコよすぎかもしれませんが。
とまあ、お陰様で30年以上前に初めて覚えた演歌の良さが分かるようになってきた、そんなアラフォーなのでございました。おしまい。
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