バーの謎2「ありがとう」

バーについてその他

シリーズ化になるかどうか非常に怪しいところでしたがバーの謎、第二弾。 

バーでお酒を提供した際にお客様が「ありがとうございます」っていうこと・・・多くないですか??

 特に言わなければならないルールはありません。
 かといって、もちろん言われて嫌なはずもありません。

 私もお客さんの時は、結構言います。というか無意識に言っちゃいます。

 でもこれってバーならではのことのような気がします。
 たしかに居酒屋の店員さんに何か持ってきてもらった時に言うことはあるかもしれませんが、でもバーほどではない。

  やはりこれは目の前でそのバーテンダーの持てる知識や技術を惜しみなく使って「自分のお酒」が供される過程を見るから自然とそうなるのだと思います。

 また、お酒もまた一期一会のもの。
 カクテルは厳密には同じものはないですし(もちろん一定の味を心がけますが、お客様の体調や季節気温その他環境は絶対に一定ではないため)、環境の影響を受けやすいワインや日本酒はもとよりウイスキーなどの蒸留酒もボトル内の残量や保存状態などにより味が変化します。次回来店した時にはもうなくなってメーカー終売で入荷しませんなんてことはしょっちゅうです。そんな中で飲みに来られる日は限られているでしょうし、さらに飲める杯数にも限度があります。
 だからバーのお酒も「有り難い」ものと言えるのではないでしょうか。

 だとすれば常に、「ありがとう」と言っていただけるサービスを心がけたいものです。間違っても「言うのが当然」などと奢らないように。「ありがとう」と言っていただくためのサービスではなく、お客様が無意識にそう口にしてしまうようなサービスですね。

 昨今世間を賑わせているAI関連の問題で、(特にアメリカの)バーテンダーは機械に仕事を奪われてしまう職業の一つに数えられることもあるようなのですが、私は全く心配していません。
  現在のところ、お酒を提供してくれた機械に心から「ありがとう」という人はいないように思われるからです。コンビニでカップを買ってマシンで抽出するタイプのコーヒーは値段よりとても美味しいと評判で、どのチェーンにも定着していますが、それが出来上がった時マシーンにお礼言う人はいないですよね(笑)。例え今後「あなたの好みのコーヒーをお選びします」というものが出てきたとしても、やはり同じかと思います。

 

 こういった人と人とのやりとり、感謝や感情のやりとりがバーの醍醐味である限り、バーテンダーの仕事がAIに奪われることはないでしょう。

 とはいえバーテンダーとAI、これからの時代には活用の幅も広がるでしょうから、そのあり方について研究してみるのも面白いかもしれません。それはまた、別の機会に。

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