ダイニングバー Dining Bar ですので、食事の豊富なバー。
私の経験と解釈ではダイニングバー=洋風居酒屋、またはテーブルメインでそこそこ料理の豊富なバーです。あと比較的多いのが、少しテーブル席多めのバーで、店主が集客目的のために(もちろんそれだけではないですが)おつまみだけでなくしっかりした料理も食べられますよということをアピールするためにダイニングバーを名乗る場合です。
とはいえ、業態の多様化により「食事の豊富なバー」は数多くあるので、ダイニングバーならではの特徴というのはあまり無いように思われます。
バル、バール、バーラウンジと同程度あるいは少し狭いくらいのの広さ、席数のところが多いでしょうか。
強いて言えばバル、バールに比べるとカクテルにも力を入れているところが多いような気もしますが、それもお店次第といったところです。
近年では、一昔前に流行したアクアリウムダイニングのように、ダイニングバー+〇〇というお店が殆どだと思います。あるいは昨今のバル人気に乗じて「〇〇バル」と店名やコンセプトを変えたりしてもいますね。
昔からあるお店ならともかく、単なる「ダイニングバー」を銘打っての新規出店はほぼないと思われます。
思えば一口にバーといっても色々なお店がありますよということでこの一連の記事を書いておりますので、それからすると一口に「ダイニング」と言われてもどんな食事や雰囲気なのかよくわからない、となってもおかしくはない訳ですね。
オーセンティックバーやショットバーなど、比較的小規模で常連さんが良くつくようなお店であれば「よくわからない」が魅力やステータスになったりもしますが、 こうした中規模以上の食事もたくさん出すお店ですと、「よくわからない」はやはり良くない印象のようです。
現状、グルメサイト等でのジャンル分けやSEO対策で業態が「ダイニングバー」となっているものは数多いですが、次第にこういったふわっとした括りにだけ使用されるようになっていくような気がしてなりません。