バーとお酒の入門講座

バー初心者の方を対象に、バーならではのマナーや楽しみ方、お酒に関する基本や雑学、豆知識を書いていきたいと思います。バーに興味はあるけれど、何だか最初の一歩が踏み出せない、そういう方の一助になれば幸いです。

ハイランド⑥ グレンオード蒸留所

f:id:vagrantbartender:20190602112705j:plain

Glen Ord グレンオード

エリア: 北ハイランド
創設年: 1838年
所有者: ディアジオ社
仕込み水: ナムユン湖

 

 グレンオードとはゲール語で「ヒースの谷」の意味。創業は1838年。北ハイランドの中心地インバネスから北北西に20kmほど離れたブラックアイルと呼ばれる半島にあるミュア・オブ・オードという街にあります。半島は北ハイランド各地から物産が集まる交易地であったため多くの密造所がありましたが、現在まで残っているのはこのグレンオードのみとなっています。

 オーナーが幾度となく変わったことにより名称も転々としていて、街名のミュア・オブ・オード、現在と同様のグレンオード、単にオードとも呼ばれたそうです。

 ディアジオ社の実験的な蒸留所としても有名で、石炭の直火焚きに変わる方法で今となっては主流となったスチームパイプを用いた蒸気加熱はここで初めて行われました。

 またドラム式モルティングを採用したのもグレンオードが初めてであり、その流れからか現在では蒸留所に併設して巨大な製麦工場があります。もしかしたらグレンオードの名は製麦工場としての方が有名かもしれません。