バーとお酒の入門講座

バー初心者の方を対象に、バーならではのマナーや楽しみ方、お酒に関する基本や雑学、豆知識を書いていきたいと思います。バーに興味はあるけれど、何だか最初の一歩が踏み出せない、そういう方の一助になれば幸いです。

ハイランド② クライヌリッシュ蒸留所

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Clynelish クライヌリッシュ

エリア: 北ハイランド
創設年: 1967年(1819年)
所有者: ディアジオ 社
仕込み水: クラインミルトン川

 ゲール語で「金色の湿地」を意味すると言われる(定説不明)クライヌリッシュ蒸留所は1819年にスタッフォード伯爵、後のサザーランド公爵によって建てられました。領地で栽培された大麦の消費と密造酒対策がその理由ということです。

 クライヌリッシュ蒸留所は北ハイランドの玄関口として知られるインバネスの街から90km北上したブローラという街にあり、ブローラはスコッチの他にはゴルフとブローラ川でのサーモンフィッシングで有名です。なおブローラとはヴァイキングの言語(ノース語)で「橋のある川」を意味します。

蒸留所はその後多くの人にリースされましたが、1925年にDCL社がすべての株を買収、その傘下に入りました。

 1967年に新しい蒸留所が隣に建設されることになり、この新しい方がクライヌリッシュと名乗ることとなり、古い方はブローラと改名することになりました。

 したがって現在流通しているクライヌリッシュはこちらの新しい蒸留所のものです。一方で旧クライヌリッシュ=ブローラは1983年まで操業を続けたのち閉鎖、今では大変な高値でボトルが取引されています。

 なお、ブローラ蒸留所は世界的なウイスキーブームの到来を受けて、2020年の操業開始を目指しアイラ島のポートエレンとともに再建の真っ只中にあります。