バーとお酒の入門講座

バー初心者の方を対象に、バーならではのマナーや楽しみ方、お酒に関する基本や雑学、豆知識を書いていきたいと思います。バーに興味はあるけれど、何だか最初の一歩が踏み出せない、そういう方の一助になれば幸いです。

ハイランド① バルブレア蒸留所

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Balblair バルブレア

エリア: 北ハイランド
創設年: 1790年
所有者: インバーハウス 社
仕込み水: オルト・ドレッグ川

 

 ゲール語で「集落」という意味の「バル」と、「平らな土地」という意味の「ブレア」を合わせて命名されたバルブレア蒸留所は1790年にジョン・ロスによって建てられました。1790年創業は現存するハイランドの蒸留所では2番目に古く(1番は東ハイランドのグレンギリー)、以前より密造も行われていました。少なくとも1749年には同地でエールの醸造が行われていたといいます。

 グレンモーレンジで知られるテインの街から西に約10km、ドーノック湾を見下ろす高台にある現在の建物は、1894年に建てられたもので、ヨーロッパ全土を襲ったフィロキセラの害によるブドウ畑の壊滅=ワイン・ブランデーの生産量激減に伴うウイスキー需要の拡大とともに当時のオーナー、アレクサンダー・カワンによって元の場所より数キロ離れた所に新築されました。

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ずんぐりとした形が特徴のポットスチル。

 その後蒸留所は当時プルトニー蒸留所のオーナーであったキースの弁護士カミングの手に渡りましたが、1915年から47年まで操業を停止、1970年にはカナダのハイラム・ウォーカー社がオーナーとなりました。

 現在はタイに本拠を置くタイ・ビバレッジ社を親会社とするインバーハウス社の所有となっており、最低熟成年数の表記ではなく蒸留年をボトルに記載する独特の手法が特徴となっています。

 

参考文献