バーとお酒の入門講座

バー初心者の方を対象に、バーならではのマナーや楽しみ方、お酒に関する基本や雑学、豆知識を書いていきたいと思います。バーに興味はあるけれど、何だか最初の一歩が踏み出せない、そういう方の一助になれば幸いです。

【下手すりゃ準強姦】まだこんなことを・・・。Barでの酔わせ方って???

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 ※突然ですが今回はブラックにいきます。

 

 ブログを書いている以上は多少なりともアクセス数は気になるもので、アクセス解析でどういう検索ワードでこのブログを訪れていただいたのがある程度わかるんですが、最近「barでの酔わせ方」なる検索ワードでここを訪れた方がいるようなんですね。

 あちゃー、と思いました。

 そういうのをいちいち検索する人がいるんだな、と。

 そしてその検索先にもダイレクトで飛べるんですが、しょうもない記事が出るわ出るわ

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 こういうのを眺めてニヤニヤするのもいいですが、本気にしたらバーでは顰蹙を買うことになりますことを申し上げておきます。

 しかも酔わせてどうこうってのも・・・泥酔した状態の女性に手を出して何が面白いのでしょうか。そしてそれは準強姦という罪に問われることがあるのを覚悟すべきでしょう。

 泥酔ではなくて「酔っ払った勢いでどうこう」というのは、恐らく大して酔っ払ってない場合が多いです。詳細は後ほど。

 

 さて、果たしてどんなもので女性を酔わせて落とすことができるのか・・・!と覗いてみたら・・・

 

 どスタンダードカクテルばかりではないか!!笑

 

 どのサイトも「レディキラー」カクテル一覧なるものが載っているんですが、完全にお酒知らない人・あまりにも経験値が低い人が書いたのは間違いないですね笑

 確かにレディキラーとして有名なものも一部混ざっているけれども、「カルーアミルク」がレディキラーってどういうことやねん!カルーアミルクが危険だったら飲むものなくなる・・・。逆にキスインザダークをアルコール耐性の低い人に普通に美味しく飲ませるのは相当ハードル高いぞ・・・!!

 

 あと解説の表現方法が気になる。

 

この1杯を勧めてもらった彼女は自分に対する彼氏のイメージがこんな感じであることを感じてテンションをあげてくれる。せっかくなら「〇〇(彼女)に似合うカクテルを頼んだよ」って言って雰囲気をもっと高めてみよう。

 

周囲のお客様と〇〇さんの肌がザワつくの間違いなし!これ書いたのオッサンだろ!!!

 

一番確実なのが、バーテンダーの知り合いを作っておくことでしょう。

バーは、バーテンダーとの距離が近く、馴染みになれば個人的な話もできるようになります。

『今度連れてくる女性を酔わせたいんだけど…』と誘えばきっと乗ってくれるはずですし、おすすめのレディーキラーカクテルを作ってくれるかもしれません!

 

 乗らぬ!作らぬ!!

 

「バーで普通に飲んでいたはずが、気付いたらホテルに足が向かっていた」これはレディキラー・カクテルの効果の一つ。そう、世の中には女性を自然に酔わせることのできる魔法のカクテルが存在します。

 

漂うポエム感。挙げてあるレディキラーがその効果を持つなら皆居酒屋からホテルへ大移動。そして魔法のカクテルを作れるならバーテンダーがモテちゃいます(モテたい)。ちなみに科学技術の結晶のようなカクテルならミクソロジー系のバーにあるでしょう。

 

バーや、バーテンダ―によって作るアルコール度数に多少たりとも違いがあります。

自分で試しに飲んでみて、気分良く酔えるアルコール度数のお店をリサーチしてみるのもいいでしょう。

色んなバーを回ってみることで、バーの粋な過ごし方を学べますし、バーに詳しい男性というのは女性から見て魅力的です。

 

 これは比較的まともな事が書かれていますね。まあリサーチしているうちに自分の当初の考えがアホだったことに気づくでしょう。

 

  思うに・・・レディキラーカクテルなんて存在しなくない???

 

 というのが私の意見です。レディキラーで酔っ払う男性も大勢いるし、女性が女性であるがゆえにお酒弱いというのは大勢の女性のお客様を見てきた私としては実感ありません。むしろ、女性が女性であるがゆえに、【酔っ払っている姿を晒したくないからあまり飲まないようにしている、飲めないふりをしている】ということならあるでしょう。酔っ払っている姿を晒したくないのは無防備な姿であるのは危険であるということでもありますし、みっともない姿を見せたくないということでもあります。

 レディキラーカクテルなんて言葉はむかーしむかしに女性が好きそう、これなら酔っ払うだろうということで定義づけられたなんの意味もない言葉なんだと思います。平成に置いていく言葉の一つで良いでしょう。

 

 「セックス・アンド・ザ・シティ」でサラ・ジェシカ・パーカー愛飲の「コスモポリタン」のアルコール度数なども調べて欲しいところですよホント。あのグラスでかいし。

 

 ちなみに辞書的な所ではレディキラー=「色男」くらいの意味なのでどうせならそっちを目指すべきですね。

 

 とはいえ、デートでバーにいらっしゃる方も多いと思います。それには少なからず「お酒の力を借りて・・・」という思惑もあることでしょう。それは否定しません。大事なのは、

 

 ○お酒の力を借りて
 ×お酒の力で

 

ということです。あくまでお酒は補助。飲むものも口に合えばなんでも良いでしょう。

詳しくはこちら。ええそうです、宣伝です。

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 お酒単体の力で異性とどうなるわけではありません。あくまで自分の魅力で魅了できなければなんの意味もないでしょう。それと同時に、女性にも「お酒の力を借りてもらう」という視点も重要になってくるでしょう。ここではこれ以上具体的には申し上げませんが、実際にはそれほど酔っていなくとも「酔っ払ってしまった」という言い訳ができることが重要です。言い訳ではなくて問答無用の酔っ払い状態では話にならないでしょうから、お酒の力で、というのは間違いなのです。

 

 興味深い話題として、先日テレビで杉本彩さんがこんなことをおっしゃっていました。

「私、ちょっといいかな〜と思う人の前では酔ったふりをすることもある」

女性にお酒の力を借りてもらうことや、酔っ払ったという言い訳ができることが重要、ということを示唆するセリフであると思います。

 

 

最後に、私の実際の体験談をお話しします。数年前の話です。

 ある夜、男性の常連さんが2〜3名いらっしゃる時に、1組の若い男女のカップルが入ってきました。男性はほろ酔い、女性は結構充分酔っ払っているようでした。

 男性は女性にもっと飲むことをしつこく勧めます。女性側も一応、まんざらでもなさそうな気配ではあるので様子見。でも物凄く嫌な予感。常連さん達もなんとなくその雰囲気を感じ取ります。とりあえずオーダーを聞いた私は男性には通常のものを、女性にはほぼノンアルコールの状態のロングカクテルを出します。普段ストレートやロック以外にはつけないお水もつけます。

 飲み始めて十数分。女性はふにゃふにゃとした様子で男性に対応していましたが嫌な予感は的中。女性がその場を立ち、トイレに向かおうとしますが途中で嘔吐。幸い常連さんにかかったりということはありませんでしたが狭い店内は臭気が充満。

 とりあえず女性を改めてトイレに誘導(トイレがひとつしかないため籠もられても困るのでそれすらも本当は嫌)、扉は全開にして男性を店外に連れ出しました。私がタメ口で放った言葉は、

「アンタさ、さっきからあの子のこと酔わせてどうこうしようってのがミエミエなんだよ。だから薄めにつくったけどさ。で、結果どうなった?店は迷惑だし、他のお客さんも迷惑だし、あの子はあんな状態だし、アナタもこの状況を望んでいたわけ?誰もいい思いしてないよね?で、どうするの?これ?」

 すみませんと謝る男性に対して

「俺に謝られても困るんだよね。他のお客さんもお金払って飲みに来てるの。その場をアンタひとりの勝手な下心で台無しにしてんのわかる?俺じゃなくてお客さんに謝れよ」

 といってその場にいた常連さん全員に頭を下げて謝らせました。迷惑料を払うと言いましたが金を払えば済むという問題だと思われても困るので受け取りませんでした。トイレから出てきた女性とともに、代金を払わせ、即退店してもらいました。

 

 


  今回は違いましたが、お店の方針よっては営業補償料や清掃代を請求されるケースもあるでしょう。悪質な振る舞いによりお店や他のお客様が被った損害を補填してもらうのは、当然のことと言えます。

 

 

 お酒の力を乱用するというのはこういうことも起きるということです。
くれぐれも「お酒の力に飲まれないように」していただきたいと思います。

 

 

おまけ:サムネはアレですが、ここに良い事が書かれていますね。

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