バーとお酒の入門講座

バー初心者の方を対象に、バーならではのマナーや楽しみ方、お酒に関する基本や雑学、豆知識を書いていきたいと思います。バーに興味はあるけれど、何だか最初の一歩が踏み出せない、そういう方の一助になれば幸いです。

アイランズ⑧ トバモリー蒸留所

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Tobermory トバモリー

エリア: マル島
創設年: 1798年
所有者:  バーン・スチュワート社
仕込み水: レダイグ川

 

 ゲール語で「メアリーの井戸」という意味を持つトバモリー蒸留所は1798年、当時海運業を営んでいたジョン・シンクレアによって街の中心地であるトバモリー漁港に面した場所に建てられました。

 マル島の西にはアイオナ島があり、スコットランドにキリスト教をもたらした聖コロンバが建立して歴代スコットランド王の墓所となっているアイオナ修道院があります。その巡礼地として有名なアイオナ島にはマル島を経由していくルートしかなかったため、マル島はもともと観光業で栄えていました。そんな島での海運業ですから、ジョン・シンクレアは相当な財を成し、トバモリー蒸留所を作ったと言われていますが、しかし蒸留所は彼の死後休業と再操業を繰り返し、オーナーも幾度となく変わる波乱の歴史を歩むこととなりました。

 1981年から93年まで操業を休止していましたが、同年にバーン。・スチュワート社が買収して操業を再開。当時人気が出始めていたシングルモルトを流通させました。

 

 さらに第二のブランドとして、「レダイグ」をリリース。「トバモリー」がノンピートであるのに対し、レダイグはフェノール値35ppmのヘビーリーピーテッド麦芽を使用しています。

 個人的な印象ですが、「レダイグ」の方が個性が強いこともあり、「トバモリー」よりも「レダイグ」の方が名前が売れている・・・ような気がします。

 

 

参考文献