バーとお酒の入門講座

バー初心者の方を対象に、バーならではのマナーや楽しみ方、お酒に関する基本や雑学、豆知識を書いていきたいと思います。バーに興味はあるけれど、何だか最初の一歩が踏み出せない、そういう方の一助になれば幸いです。

アイランズ⑥ トラベイグ蒸留所

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 Torabhaig トラベイグ

エリア: スカイ島
創設年: 2017年
所有者: モスバーン社
仕込み水: 不明

 

 ゲール語で「湾を見下ろす高台」を意味するトラベイグ蒸留所は、タリスカーがあまりにも有名なスカイ島の第2の蒸留所として非常に大きな注目を集めています。

 母体となったのはサー・イアン・ノーブル氏の設立したプラバン・ナ・リンネ社。彼はスカイ島に2番目の蒸留所を設立することを夢見て1972年に現在の蒸留所の母体となっている農家の納屋を購入。手始めにゲール語文化の振興とゲール語のウイスキーを作りました。それがボトラーズとしてリリースした「チェイヴェック」(Te Bheag)で、ラベル表記はほぼ全てゲール語という、マニア好みの一本となっています。

 

 蒸留所の建設はなかなか進まず、建設許可が下りたのが2002年。実際に着工しようとしていた2010年にイアン・ノーブル氏は死去してしまいますが、そこで遺志を継いだのが現在のオーナーであるモスバーン社です。

 ところがこの母体となった農家の納屋はスカイ島の領主マクロード家の居城、ノック城の石で作られたもの。歴史的建造物にあたるため壊すことが出来ません。止むを得ず時間とお金をかけて屋根や外壁を「取り外し」、蒸留釜などの設備を入れてからまた復元したそうです。

 

 完成は2017年。すでに生産が始まっていますので、早ければ2020年にはスコッチとしての商品化がされると言われています。本格的に飲めるようになるのは2025年あたりでしょうか・・?今から楽しみです!

 

参考文献