Abhainn Dearg アビンジャラク
エリア: ルイス島
創設年: 2008年
所有者: マーク・テイバーン
仕込み水: アビンジャラク川
アウターへブリディーズ諸島最大にして有人の島としては最西、最北にあるのがルイス島。東京都とほぼ同じ面積です。現在スコットランド最西端の蒸留所がこのアビンジャラクです。
アビンジャラクとはゲール語で「赤い川」。写真の通り蒸留所の異名をレッドリバーと言いますがなぜ赤い川かというと、「血の色」に由来するそうで・・・。
かつてルイス島はヴァイキングに支配されていて毎年一回、税金を取りに来る役人がいました。ある時重税に怒った住民が税吏を殺して川に投げ入れたことから「赤い川」と呼ばれるようになったのだとか。また、攻め込んで来たヴァイキングを返り討ちにした血で染まったという説もあります。
アビンジャラクは蒸留釜にも独特の特徴があり、密造用に使われていたヒルスチルと呼ばれる奇抜な形をしたものを採用しています。
2008年創業なので2011年に3年熟成の商品がリリースされ、日本にも少数輸入されたようですが、あまり評価は芳しくなかったようです。公式ウェブサイトによると「ちょっと出すのが早かったかも。でもやっと10年モノをリリースできるぜ!」(かなり意訳)的なことが書いてありまして、2018年には「Abhainn Dearg X」という10年熟成ボトルがリリースされています。しかしまだ日本未入荷のようですので、評価のほどはわかっていません。
飲める日を楽しみに待ちたいと思います。
参考文献