バーとお酒の入門講座

バー初心者の方を対象に、バーならではのマナーや楽しみ方、お酒に関する基本や雑学、豆知識を書いていきたいと思います。バーに興味はあるけれど、何だか最初の一歩が踏み出せない、そういう方の一助になれば幸いです。

スペイサイド ㊸ グレンファークラス蒸留所

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Glenfarclas グレンファークラス

エリア: スペイサイド スペイ川中・下流域
創設年: 1836年
所有者: J&G グラント社
仕込み水: ベンリネス山中腹の泉

 

 グレンファークラスは1836年にロバート・ヘイによって創立されましたが、本格的にウイスキー作りを始めたのはジョン・グラントが経営に乗り出した1870年代以降と言われています。現社長のジョン・LS・グラント氏は一族の5代目にあたることからわかる通り、創業者一族が今でもファミリー経営を続けいる数少ない蒸留所の一つとなっています(6代目のジョージ・S・グラントは現セールスディレクター)。

 蒸留所はスペイ川中流域、クレイゲラキとグランタウン・オン・スペイのほぼ中間に位置しています。グレンファークラスとはゲール語で「緑の草原の谷間」を意。仕込み水はベンリネス山の泉の水を引いており、これは雪解け水がヘザーと花崗岩の大地を流れ下ったもので、極めて良質な軟水であると言われています。全てシェリー樽で熟成させるというのも昔からの伝統のひとつです。

 グレンファークラスで有名な逸話がイギリスのサッチャー元首相が「グレンファークラス105」を愛飲していたという説。105とは105英プルーフというアルコールの度数を表す表記で、%に直すと60%。数多あるスコッチの中でも最強クラスと言えるシロモノです。流石は「鉄の女」といったところでしょうか。

 

参考文献