バーとお酒の入門講座

バー初心者の方を対象に、バーならではのマナーや楽しみ方、お酒に関する基本や雑学、豆知識を書いていきたいと思います。バーに興味はあるけれど、何だか最初の一歩が踏み出せない、そういう方の一助になれば幸いです。

スペイサイド ㊵ ダルユーイン蒸留所

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Dailuaine ダルユーイン

エリア: スペイサイド スペイ川中・下流域
創設年: 1852年
所有者: ディアジオ 社
仕込み水: バリームーリック川

※UD社(現ディアジオ社)「花と動物シリーズ」の1つ

 

 ダルユーインとはゲール語で「緑の谷間」の意味ですが、蒸留所のある土地はドラムウッドやキャロンの森のそばの文字通り緑に囲まれた谷間にあり、建物はスペイ川の支流、キャロン川を跨ぐように建てられています。ダルユーインはちょうどマッカランとクラガンモアの中間、スペイ川の右岸に位置しています。難読蒸留所名の話題にあがることはあまりないのですが、これってなかなか読めない気がします・・・。

  土地の農夫ウイリアム・マッケンジーによって蒸留所が創設されたのが1852年。その11年後にストラススペイ鉄道が開通、さらにスペイ川に架かる橋が建設されたことで、非常にその恩恵を受けることになりました。製品の大量輸送が容易になるばかりでなく、原料の大麦も労働力もこの鉄道に乗ってやってきました。

 1981年に有限会社となっていたマッケンジー社は当時成功していたスカイ島のタリスカー蒸留所と合併し、ダルユーイン・タリスカー蒸留会社を設立。同じ頃にダルユーインの第二工場として、スペイ川の対岸にインペリアル蒸留所が建設されました(2005年閉鎖→現在のダルメニャック蒸留所)。

 その後同社はアバディーンにグレーンウイスキーの工場も立てましたが大戦前の不況時に経営が悪化、1925年にDCL社の傘下となり、現在はディアジオ 社の系列となっています。

 

参考文献