バーとお酒の入門講座

バー初心者の方を対象に、バーならではのマナーや楽しみ方、お酒に関する基本や雑学、豆知識を書いていきたいと思います。バーに興味はあるけれど、何だか最初の一歩が踏み出せない、そういう方の一助になれば幸いです。

スペイサイド ⑰ ストラスミル蒸留所

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Strathmill ストラスミル

エリア: スペイサイド キース地区
創設年: 1891年
所有者: ディアジオ 社
仕込み水: 敷地内の泉

※UD社(現ディアジオ 社)「花と動物シリーズ」のひとつ。

 

 ストラスミル蒸留所の創業については詳しいことはわかっていませんが、前身は1823年に建てられた製粉所だと言われ、1891年にグレンアイラ蒸留所として改装されたそうです。

 なお、1880年代から90年代にかけて凄まじいウイスキーブームが起こり(後の急激な衰退を考えるとバブルとも呼べそうですが)、当時蒸留所に改装できそうな食品工場、製粉工場、ビール工場などはウイスキー蒸留所に改装されました。その流れで創業した蒸留所が多いのはこれまでの記事で扱った蒸留所だけを見てもわかると思います。

 しかし御多分に洩れず、このグレンアイラ蒸留所も創業後まもなくして売りに出されます。しかも1895年ということで、多くの蒸留所が行き詰まる結果をもたらしたウイスキーメーカー・パティソンズ社の倒産(1898年)よりも早いタイミングです。

 売りに出されたグレンアイラはロンドンのジンで有名なギルビー社に買収され、この時にストラスミル蒸留所に改名されました。ギルビー社はこの時期にグレンスペイ蒸留所、ノッカンドオ蒸留所も買収しており、現在はこの3つの蒸留所ごとそのままディアジオ 社の傘下となっています。

 

 また2001年UD社(現ディアジオ 社)「花と動物シリーズ」のひとつとしてシングルモルトがリリースされましたが、それ以外はオフィシャルはもちろんのこと、ボトラーズからもほぼ出回っていないので、幻のボトルとされていました。

 ちなみにグレンアイラ、ストラスミル共に同じエリアのアイラ川沿いにある1786年創業のストラスアイラを意識したネーミングと言われ追いつけ追い越せで運営がなされてきましたが、現在においてもストラスアイラの方が有力と思われます。。。