バーとお酒の入門講座

バー初心者の方を対象に、バーならではのマナーや楽しみ方、お酒に関する基本や雑学、豆知識を書いていきたいと思います。バーに興味はあるけれど、何だか最初の一歩が踏み出せない、そういう方の一助になれば幸いです。

スペイサイド ⑮ グレンキース蒸留所

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Glen Keith グレンキース

エリア: スペイサイド キース地区
創設年: 1957年
所有者: ペルノ・リカール社
仕込み水: ニューミル・スプリング

 

 グレンキース蒸留所は、ストラスアイラ蒸留所の第2蒸留所として、1957年にストラスアイラからアイラ川を挟んだ対岸に建てられました。

 敷地内に熟成庫がないのが特徴で、熟成はキースの街の郊外にあるシーバス社の集中熟成庫で行なっています。※キース地区には6つの蒸留所がありますが、そのうち3つがシーバス・ブラザーズ社の親会社であるペルノ・リカール社の傘下にあります。

 1957年の建設らしく、内部は近代化が図られており、生産は世界の蒸留所で初となるコンピュータ管理が採用されました。創業当初はブレンド用に使われる軽めのモルトの需要からローランド以外では珍しい3回蒸留を行なっていましたが、1970年に2回蒸留に切り替わりました。

 グレンキースも御多分に洩れず、シーバス系のブレンデッドの原酒になるためオフィシャルのシングルモルトはほとんど発売されていません。

 そのまま2000年に生産を休止。2001年にペルノ・リカール社の傘下となってからも10年以上再開の目処が立たないままでしたが、2013年にようやく再開にこぎつけました。

 しかし現在のところシングルモルトの発売の予定はありません。唯一、ビジターセンターでカスクストレングスの17年熟成のものが購入できるらしいので、訪れることがあればぜひ手に入れたいものです。