バーとお酒の入門講座

バー初心者の方を対象に、バーならではのマナーや楽しみ方、お酒に関する基本や雑学、豆知識を書いていきたいと思います。バーに興味はあるけれど、何だか最初の一歩が踏み出せない、そういう方の一助になれば幸いです。

スペイサイド ⑫ オスロスク蒸留所

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Auchroisk オスロスク

エリア: スペイサイド キース地区
創設年: 1974年
所有者: ディアジオ社
仕込み水: ドリーズウェルの泉

※UD社(現ディアジオ 社)「花と動物シリーズ」のひとつ。

 

Auchroiskと書いてオスロスク。全然読めませんね。
この蒸留所を語る時にまず話題にされるのがこの難読性です。ゲール語で「赤い流れを渡る浅瀬」という意味だそうですが、ゲール語でも「ch」はGlenfiddich(グレンフィディック)のように「ク」やRoyal Lochnagar(ロイヤルロッホナガー)のように「ホ」に近い発音であることが多いので、ウイスキーのゲール語の銘柄を見慣れている人でも知らなければなかなか正解できません。これは日本人だからということではなく、イングランド人を始め英語圏、他のヨーロッパ語圏の人たちからしても読めないということです。

 その読み方の難しさから、1986年にシングルモルトを発売する際には「シングルトン」という名称で販売されました。現在はまたオスロスクに戻っていますが、「シングルトン」の名称はグレンオード蒸留所のシングルモルトの名として残っています。

 創設は1974年と比較的新しく当時の最新鋭の技術と流行を取り入れた蒸留所です。そのためか、他の蒸留所と比べると少し近代的な雰囲気のある建物で、年間生産量もディアジオ 社の10指に入るほどで、蒸留所の知名度と比較するとかなり規模の大きなものと言えます。

 しかし生産された原酒のほとんどはシングルモルトして出回ることはなく、主にブレンデッドウイスキーであるJ&Bの生産に使用されます。

 

 ちなみに私こと流浪のバーテンダーの最も好きなシングルモルトのひとつ。