バーとお酒の入門講座

バー初心者の方を対象に、バーならではのマナーや楽しみ方、お酒に関する基本や雑学、豆知識を書いていきたいと思います。バーに興味はあるけれど、何だか最初の一歩が踏み出せない、そういう方の一助になれば幸いです。

スペイサイド ⑦ リンクウッド蒸留所

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Linkwood リンクウッド

エリア: スペイサイド エルギン地区
創設年: 1821年
所有者: ディアジオ社
仕込み水: ミルビュイズ湖の近くの泉(グレンエルギンと同じ)

※UD社(現ディアジオ社)「花と動物シリーズ」のひとつ。

 

 リンクウッドは1821年、地元の名家ブラウン家のピーター・ブラウンがマレイ州の中心地エルギンの2キロほど南東に建てられました。リンクウッドという名前はその土地にあった貴族の屋敷に由来しており、かつては森に囲まれた美しい土地でしたが、現在は新興住宅地になっているとのことです。

 創業から100年の間はブラウン家の経営でしたが、1936年にスコティッシュ・モルト・ディスティラリーズ社の傘下となり、現在はディアジオ社の系列となっています。

 1971年に大改修工事が行われましたが、改築や増築ではなく古い建物と設備をそのまま残して新しい蒸留棟が建てられたため、同じ敷地内に蒸留棟が2つ存在する形になっています。古い方をリンクウッドA、新しい方をリンクウッドBと呼んでいます。現在ではリンクウッドAはあまり稼働していないものの、主に稼働しているBとの混合で樽詰めをされています。

 リンクウッドもほとんどがジョニーウォーカーやホワイトホースなどのブレンデッド用に出荷されシングルモルトはあまり出回っていませんでしたが、UD社による「花と動物シリーズ」のひとつとしてリリースされた後は、徐々にその名を知られるようになってきています。