バーとお酒の入門講座

バー初心者の方を対象に、バーならではのマナーや楽しみ方、お酒に関する基本や雑学、豆知識を書いていきたいと思います。バーに興味はあるけれど、何だか最初の一歩が踏み出せない、そういう方の一助になれば幸いです。

スペイサイド④ グレンエルギン蒸留所

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 Glen Elgin グレンエルギン

エリア: スペイサイド エルギン地区
創設年: 1898年
所有者: ディアジオ社
仕込み水: ミルビュイズ湖近くの泉

 

 創設年が1898年・・・。
ということはここまで順に記事を読み進めてきた賢明な方なら想像ができるでしょう。
同年にブレンダー最大手パティソンズ社が倒産し、スコッチが長い低迷期に入ります。それを象徴するかのように、グレンエルギンがスペイサイド で19世紀に建てられた最後の蒸留所となり、次の建設は1959年のトーモア 蒸留所まで約半世紀以上間が空くことになります。1898年の時点ではまだ建設中だったのですが中止とはならず、当初の予定を大幅に縮小しての建設となりました。そして1902年にどうにか操業を開始しますが、わずか5ヶ月であえなく倒産。1930年になってようやくDCL社の手に渡り、現在はその後継企業であるディアジオ社の系列になっています。

 グレンバーギがバランタインの主要原酒のひとつであるように、このグレンエルギンはホワイトホースの核となるモルトです。また設備の特徴として木製のワームタブという冷却装置(蒸留して気化したウイスキーを冷却し、液体にする)があります。これは他の蒸留所では類をみないもので、自慢の歴史的設備としてラベルにも書かれています。