BenRiach ベンリアック
エリア: スペイサイド エルギン地区
創設年: 1898年
所有者: ベンリアック・ディスティラリー社
仕込み水: 敷地内の深井戸
このベンリアックやベンネヴィス、ベンリネスなど、ベン◯◯というスコッチはグレン◯◯に次いで多くありますが、ベンとはゲール後で「山」を意味します。「リアック」は「傷のある」という意味だそうで、そこから「ベンリアック」は「傷ついた山」「まだら模様の山」というような意味になると言われています。はげ山未満といったところでしょうか。
創業は1898年で前回のベンローマック蒸留所と同じです。ということはパティソンズ社の倒産と同じということで、なんと2年で閉鎖の憂き目をみることとなります。
操業が再開されたのは、1965年。閉鎖から半世紀以上経ってからのことです。グレンリベット社(当時)と合併したのを皮切りに、それを買収したシーグラム社、さらにシーグラムを買収したペルノー・リカール社と、オーナー企業が巨大化していきました。
現在は南アフリカのイントラ・トレーディング社が2004年にグレンドロナック蒸留所とともに買収し、傘下企業としてベンリアック・ディスティラリーズ社を設立、安定した生産が行われています。
スペイサイド の蒸留所としては珍しくピーテッド麦芽を一部使用しているため、スモーキーでピーティーな風味を持っています。また伝統的なフロアモルティングを行なっているのも特徴のひとつです。