バーとお酒の入門講座

バー初心者の方を対象に、バーならではのマナーや楽しみ方、お酒に関する基本や雑学、豆知識を書いていきたいと思います。バーに興味はあるけれど、何だか最初の一歩が踏み出せない、そういう方の一助になれば幸いです。

「正義」を振りかざす怖さ

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ちょっとこのブログのテーマからずれるような気もしますが、以前お話ししたバーのマナーにも関わってくることなので書いてみようと思います。

www.vagrantbartender.com

 

 私はTwitterのアカウントも持っていて、フォロワーさんはとても少ないですがそこでつらつらとこのブログの宣伝?をしたり、その他気になることをたまーに呟いているのですが、タイムラインを見ていると、インターネット上で影響力のある人間、いわゆるインフルエンサーの方々が「炎上」していたりそれについてのツイートが流れてきたりします。

 ちょっと前ですが、こんなツイートをしました。

 影響力のある方々の意見に対し、様々な反論や批判があるのは当然といえば当然ですし、むしろ賛成派だけならその方が恐ろしい。

 

 ただ気になるのは、炎上経験のある、自分の気にくわないインフルエンサーに対していちいち反論や反論にすらならないただのイチャモンが投げかけられていること。片や実名顔出し、片や匿名。

 

  影響力や人気のある人間が反感を持たれやすい行動や言動をした時に、それを非難することで、自分がその人たちと同レベルに立ち、価値が証明されたり高まったりする気がするのだと思います。

 また、そういう人たちはどこからか借りてきた正論をかざす傾向にありますが、この正論を振りかざすというのがなかなか厄介です。

 

 一方が「正義」を振りかざすことで、「悪」が生まれてしまう。
 「正義」でないものは「悪」とされてしまう。
 「悪」を責めるのだから、別にいいだろう。

 

 そういう構造ができあがってしまうのです。もともとのインフルエンサーの問題提起なども「悪」を生み出しているかもしれませんが、それを身分つまり責任の所在を明かして行うものと、匿名の安全なところから行うのでは全く意味が変わってきます。

 

 バーの場合は皆顔出しです。名前はニックネームしか知られていないような場合もありますが。その点、ネット上のやりとりよりは幾分公平です。しかしやはり、利害関係の薄い繋がりであるがゆえに少し匿名に近い状態でもありますので、何かあった時に一方的に「正義」を振りかざすのはオススメできません。「正義」の「提案」はあってもいいと思います。しかし「正義」はその性質上、「断定」「強制」になりやすい側面があります。

 

 もしかしたらその「正義」は隣に座ったお客様にとっての「悪」かもしれません。
 

 「自分は正しい」と信じきってしまうのは、もはや何も考えていないのと同じです。自分の正義が誰かにとっての悪になってないかという視点は忘れずにいるべきです。一方でそれを避けることは相当難しく、おそらく不可能です。万人に都合の良い決定がないのと同様です。それでも、常に自分は本当に正しいのだろうか、これでいいのだろうかという自問自答、そして周囲に問う姿勢は大事なのではないかと思います。

 少なくとも、バーにおいて同じ空間にいる人を悪者にする必要はないはずです。

 

 自分と異なる意見を尊重し、あわよくば一部自分のものとしてしまう。
それができなければ、口を閉ざす。

 それがバーにふさわしい、大人の振る舞いだと思っています。