バーとお酒の入門講座

バー初心者の方を対象に、バーならではのマナーや楽しみ方、お酒に関する基本や雑学、豆知識を書いていきたいと思います。バーに興味はあるけれど、何だか最初の一歩が踏み出せない、そういう方の一助になれば幸いです。

バーでのデートの心得・その1

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 気になる異性やお付き合いをしている相手をバーに連れて行きたい、連れて行って欲しい…と思っている方は恐らく多いでしょう。

 

 でもやはりデートでなくともバーに行くのは緊張するからデートでなんていったらどうしたらいいんだ!という方も多いでしょう。

 

 何を頼むのがかっこいいのか。

 何を頼んだらどん引きされてしまうのか。

 やっぱ三角形のグラスのやつ頼んだ方がいいのか。

 ・・・お会計大丈夫だろうか(汗)

 

 などなど不安なこともあると思います。

 

 バーには気軽に来て欲しい反面、デートは慣れない方にはハードルが高いと言っておいた方がよいでしょう。

 

そこで今回はバーでのデートの際に心得ておいた方がいい事を書きます。


 エスコートしたりイニシアチブをとるのは男性側になることが多いので、主に男性向けの内容になりますが、女性も参考にしていただければと思います。

 

1. 見栄を張らない・カッコつけない

 女性とバーに行く。なんだか気合いが入ります。ちょっと背伸びをしてイイ男になろうとします。気持ちはわかりますが、それは失敗の種となります。普段やらないことは、やらないほうがいいです。どういうことかというと、

 ・「かっこいいお酒」を頼む

 ・いかにもバーを知っているような振りをする

 ・よくわからずに女性のお酒も決めてしまう

 ・「レディキラー」と言われるカクテルを注文したがる

ということをやってしまいがちです。

 

 よく若い男性から「デートのとき、何飲んだらカッコいいですか?」と聞かれます。
 しかし答えはこうです。

 

 「その質問自体がカッコ悪い」

 

 女性の前で恥をかくよりはマシと思い直接そのようにお伝えしたこともあります。

 

 恐らくバーの経験があまり無い方、あるいはイメージ先行の方は、バーでマティーニやウイスキーのロックを飲んでいるのがステレオタイプのカッコいい姿として記憶されているのでしょう。しかし、それをデートの場としての慣れないバーでやってしまうのは、非常に危険です。

 

 「僕はマティーニをください」

 

 …結構強いですけど大丈夫ですか?

 

  と20代前半と思しき若い男性ならそう返されるかもしれません。
  この時点でカッコ悪さ+1。優しいバーテンダーならマティーニお好きなんですか?などという聞き方で飲んだ事があるかどうかを探りますが大体はそうでもありません。

  

 「え、あ、大丈夫ですよ」

 

  …かしこまりました。

 

  もう後には引けない。提供されたらもしそれが強過ぎても美味しく感じなくてもそれをやせ我慢して飲むしかありません。余裕もって女性に接することが難しくなりますし、後の粗相の原因になることもあるでしょう。若い男性を引き合いに出しましたが、年齢が上がるにつれバーテンダーからの突っ込みも入らなくなっていくので余計に逃げ場がなくなります。また、

 

 

 「ウイスキー」

 

 …何かお好きな銘柄ありますか?

 

 「!!えーっと、(どうしよう、角とかブラックニッカしか知らない…ヘネシーとか聞いたことあるかモsirフェwl%$&"」※ヘネシーはブランデーです

 

 …口当たり柔らかめのものとか、甘めのもの、ピートが効いたものとか。お好みがあれば。まあ飲み方にもよりますけど

 

 「…んっと、よくわかないんで…(うわああわからないっていっちゃったよどーしよー)」

 

 …おすすめのハイボールにしましょうか?銘柄こちらなんですけど。

 

 「え、はい、じゃあそれで…」

 

  などということも非常にありがちです。

 

 「何飲んだらカッコいいか」というのはつまりお酒によって自分を実力以上によくみせようとする魂胆から出てくる言葉です。それってカッコ悪いですよね。

 

 別の例えでいうと、自動車の免許取りたてで大した技術もお金もないのに、女性にモテるからといって見た目や性能の良い高級車に乗って、でも手に負えなくてぶつけるようなものです。中身の伴わない背伸びをすればするほど少し小突いただけで転んでしまうのは、当然のことと言えます。

 そして、そんな男の背伸びを女性は簡単に見抜きます。経験値のある女性はもちろん、そうでない女性も。背伸びをしている様を可愛く思ってくれるなら良いのですが、がっかりさせてしまったら大変です。そして何より、それがもしポジティブな事だったとしても、背伸びを可愛く思ってもらう為にバーに連れて行った訳ではないですよね?女性からしたらくだらないことでしょうが、そこは男性にとっては大事なはずです。

 

 ではどうするのがカッコいいと言えるのか。

 答えのひとつは、

 「バーテンダーとコミュニケーションが取れること」

 です。

 

  実は女性を伴った時にこれができない男性が年齢問わずかなり多いです。なんでもかんでも自分がひとりで決める。それが男性の役割だと思ってしまっている。女性側もそんな男性を立ててその通りにしたりもしますが、それで結局背伸びをしたり、的外れな行動をしたりしてしまう。どこかで見聞きしたどこかのお店のオリジナルカクテルを、世間一般で知られている有名カクテルだと勘違いして当然のようにオーダーしてしまったり…。

 一番良いのは、バーテンダーとコミュニケーションをとりながら、自分の好みを伝えたりお店のオススメを聞いたりしてオーダーを決めること。女性がお酒に詳しくないなら(…あるいは詳しくないフリをしているなら苦笑)、女性とバーテンダーの間に入って女性の好みなども伝えてもらうようにするといいでしょう。

 

 何を頼むかによってカッコいい、カッコ悪いというのはありません。
  大人っぽい飲み物もありません。

 メニューをみて、よくわからないのに「これください」もダメではないですがやはり特別感がありませんし思ったのと全然違うということもあります。
 

 きちんと店の人間と臆せず会話ができるということが、熟れている感がありカッコ良く、大人の振る舞いであると思います。

 

 

 さて長くなってきたのでデートの心得は2部構成にし、続きは次回と行きたいと思います!